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花の俳句

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立葵(タチアオイ)

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梅雨葵陽射しに笑みを浮かべおり

立葵(タチアオイ)はアオイ科ビロードアオイ属(タチアオイ属)の越年草である。
ただし、暖地では多年草となる。
ビロードアオイ属のトルコ原産種と東ヨーロッパ原産種との交雑種と考えられている。
日本へは古くに中国から薬用として渡来した。
平安時代には唐葵(カラアオイ)と呼ばれたが、江戸時代に今の立葵(タチアオイ)の名になったという。
草丈は150~250センチくらいである。
茎は円柱形で直立をし、毛が生えている。
葉は円形で3つから7つに浅く裂け、互い違いに生える(互生)。
葉には長い柄がある。
開花時期は6~8月である。
上部の葉の脇に短い柄のある花をつける。
花は茎の下部より上部へと咲き上がる。
花弁は5枚、萼片も5枚である。
雄しべは1本で、たくさんの葯(雄しべの花粉を入れる袋)が密集する。
雌しべの花柱は1本で、先は細かく裂ける。
花には八重のものもある。
花の色も赤、白、桃色、紫紅色、黄色など多彩である。
花葵(ハナアオイ)、梅雨葵(ツユアオイ)、ホリホック(hollyhock)などの別名がある。
俳句の季語は夏である。
写真は6月に都内で撮った。
学名:Althaea rosea(=Althaea rosea)
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花図鑑
by hana_haiku | 2007-07-29 11:02 | 夏の俳句