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花の俳句

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沢瀉(オモダカ)

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沢瀉の葉も安らぐや寺の池

沢瀉(オモダカ)はオモダカ科オモダカ属の多年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、水辺や湿地に生える。
漢字では「面高」とも書く。
地下に走出枝(ランナー)を伸ばし、その先に小さな球根をつける。
草丈は20~60センチくらいである。
葉の下半分が2つに分かれ、矢じりのような形をしている。
葉には長い柄がある。
開花時期は6~7月である。
花径2センチくらいの白い3弁の単性花をつける。
茎の上部につくのが雄花で、下部につくのが雌花である。
それぞれ3枚の花びらの真ん中に黄色い雄しべ、黄緑色の雌しべがつく。
塊茎は食用になる。
おせち料理に使う慈姑(クワイ)は沢瀉(オモダカ)の栽培変種である。
なお、戦国時代には沢瀉(オモダカ)は「勝ち草」と呼ばれ、多くの武将が沢瀉紋を家紋として用いた。
豊臣秀吉や毛利元就も沢瀉紋を使ったという。
俳句の季語は夏である。
写真は5月に鎌倉の長谷寺で撮った。
学名:Sagittaria trifolia

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by hana_haiku | 2007-06-08 06:21 | 夏の俳句