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花の俳句

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紅花(ベニバナ)

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鎧いたる身は誰のため紅の花

紅花(ベニバナ)はキク科ベニバナ属の越年草である。
原産地はアラビアないしエジプト付近と考えられている。
日本へは奈良時代にシルクロ-ドを経て渡来し、末摘花(スエツムハナ)と呼ばれた。
「末摘花」は源氏物語に登場する女性の名にもある。
草丈は1メートルくらいである。
葉は幅の広い披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は硬くて先は尖り、縁には棘がある。
開花時期は6~8月である。
茎先につく花は、大きな総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)のあるアザミに似た頭花で、筒状花だけからなる。
花の色は最初は黄色で、後に紅色に変わる。
日本では江戸時代までは高級染料として盛んに栽培されたが、化学染料の出現によって栽培は衰退した。
現在は山形県などで試作されている程度である。
種子からリノール酸を含む良質の油が採れるので、今では食用油としての需要が多く、アメリカなどから輸入されている。
英名はサッフラワ-(safflower)である。
山形県の県花になっている。
俳句では「紅の花」が夏の季語である。
写真は7月に清水公園花ファンタジアで撮った。
学名:Carthamus tinctorius

by hana_haiku | 2007-07-04 19:03 | 夏の俳句