2007年 07月 04日
紅花(ベニバナ)鎧いたる身は誰のため紅の花 紅花(ベニバナ)はキク科ベニバナ属の越年草である。 原産地はアラビアないしエジプト付近と考えられている。 日本へは奈良時代にシルクロ-ドを経て渡来し、末摘花(スエツムハナ)と呼ばれた。 「末摘花」は源氏物語に登場する女性の名にもある。 草丈は1メートルくらいである。 葉は幅の広い披針形で、互い違いに生える(互生)。 葉の質は硬くて先は尖り、縁には棘がある。 開花時期は6~8月である。 茎先につく花は、大きな総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)のあるアザミに似た頭花で、筒状花だけからなる。 花の色は最初は黄色で、後に紅色に変わる。 日本では江戸時代までは高級染料として盛んに栽培されたが、化学染料の出現によって栽培は衰退した。 現在は山形県などで試作されている程度である。 種子からリノール酸を含む良質の油が採れるので、今では食用油としての需要が多く、アメリカなどから輸入されている。 英名はサッフラワ-(safflower)である。 山形県の県花になっている。 俳句では「紅の花」が夏の季語である。 写真は7月に清水公園花ファンタジアで撮った。 学名:Carthamus tinctorius
by hana_haiku
| 2007-07-04 19:03
| 夏の俳句
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