花の俳句

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数珠玉(ジュズダマ)

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数珠玉をつなげなむなむ寺遊び

数珠玉(ジュズダマ)はイネ科ジュズダマ属の多年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、原野や道端などに生える。
原産地は熱帯アジアである。
日本へは古い時代に渡来し栽培されていたものが野生化した。
草丈は1~2メートルである。
葉は玉蜀黍(トウモロコシ)に似た線状の披針形で、互い違いに生える(互生)。
長さは30~60センチ、幅は2~4センチで先が尖り、縁はざらつく。
中央脈は白く、つけ根の部分は茎を抱く。
開花時期は7~10月である。
雌雄同株である。
上部の葉の脇からたくさんの花穂を立てる。
硬くて艶のある壷(苞鞘)の中に雌花穂があり、その先に雄花穂が垂れ下がる。
果期になると、苞鞘は白、灰色、灰褐色、黒などに色づく。
これに糸を通して数珠のようにつなげて遊んだのが名の由来である。
根は生薬で川穀根(せんこくこん)といい、煎じて飲むとリューマチ、神経痛、肩こりなどに効く。
種子は川穀(せんこく)といい、煎じて飲むと美肌保全、健胃、解熱、利尿などの薬効がある。
写真は9月に都立薬用植物園で撮った。
俳句の季語は秋である。
学名:Coix lacryma-jobi


花図鑑
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# by hana_haiku | 2007-09-02 17:52 | 秋の俳句

秋海棠(シュウカイドウ)

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いつ実る秋海棠の恋模様

秋海棠(シュウカイドウ)はシュウカイドウ科シュウカイドウ属の多年草である。
原産地は中国である。
日本へは江戸時代の初期に観賞用として渡来した。
日本でも関東以西に野生で見ることができる。
いわゆるベゴニアの一種である。
名の由来は、花の色がバラ科の海棠(カイドウ)に似ていて、秋に開花することからきている。
草丈は40センチくらいである。
葉はゆがんだハート形をしている。
開花時期は7~10月である。
淡いピンクの長い花が下向きに咲く。
雄と雌が同じ株で、茎の上に雄花があり下部に雌花がつく。
別名を瓔珞草(ヨウラクソウ) という。
これは仏像の装飾具である飾り玉の瓔珞に例えたものである。
写真は7月に小石川植物園で撮った。
俳句の季語は秋である。
学名:Begonia grandis ssp. evansiana

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花図鑑
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# by hana_haiku | 2007-09-01 10:56 | 秋の俳句

釣船草(ツリフネソウ)

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帆を掛けて何が獲物の釣船草

釣船草(ツリフネソウ)はツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草である。
日本各地に分布し、山地の水辺ややや湿った場所に生育する。
草丈は50センチくらいである。
葉は互生し、広披針形で細かい鋸歯がある。
開花時期は8~10月である。
葉腋から花柄を出し、紅紫色の花を数個つける。
花弁は3枚で、上側に1枚あり、下側の2枚は左右に広がっている。
距が後ろに突き出て渦巻き状になっている。
花柄から下垂する花の形を釣船に見立てたのが名の由来である。
稀には花の色が白いものもあり、白花釣船草(シロバナツリフネソウ)という。
写真は8月に山形市野草園で撮った。
俳句の季語は秋である。
学名:Impatiens textori

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# by hana_haiku | 2007-08-28 19:21 | 秋の俳句

隠元豆(インゲンマメ)

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のほほんと隠元の花莢のそば

隠元豆(インゲンマメ)はマメ科インゲンマメ属の一年草である。
原産地は中央アメリカである。
日本へは明治時代の初期に北海道開拓使によって導入された。
和名の由来は、明の帰化僧・隠元禅師によって江戸時代にもたらされたことから来ていると言われる。
しかし、隠元禅師が持ってきたのは別種の藤豆(フジマメ)であった。
藤豆(フジマメ)は現在、関西の一部で栽培が続けられている。
隠元豆(インゲンマメ)には蔓性の品種と蔓のない品種がある。
また、莢ごと食べるものと中の豆を食べるものとがある。
草丈は蔓性のもので2~3メートル、蔓なしのもので30センチくらいである。
開花時期は7~8月である。
花径15ミリくらいの白ないし淡い紫色の蝶形の花をつける。
暖地では年に三度も収穫できるので三度豆(サンドマメ)の名称もある。
俳句の季語は秋である。
写真は7月の軽井沢町植物園で撮った。
学名:Phaseolus vulgaris

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# by hana_haiku | 2007-08-22 19:21 | 秋の俳句

宮城野萩(ミヤギノハギ)

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夏萩やしな垂れ見せる色香かな

宮城野萩(ミヤギノハギ)はマメ科ハギ属の落葉低木である。
本州の日本海岸の山地に自生する毛萩(ケハギ)からつくられた園芸種だと考えられている。
樹高は1~2メートルくらいで、枝垂れるのが特徴である。
開花時期は7~10月である。
葉の脇に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、紅紫色をした蝶形花をたくさんつける。
別名を夏萩(ナツハギ)ともいう。
俳句では「夏萩」が夏の季語である。
写真は8月に神代植物公園で撮った。
学名:Lespedeza thunbergii


花図鑑
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# by hana_haiku | 2007-08-21 19:22 | 夏の俳句

桔梗(キキョウ)

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謎めきて走る桔梗が花の筋

桔梗(キキョウ)はキキョウ科キキョウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山野の草原に生える。
海外では、朝鮮半島や中国の東北部、東シベリアにも分布している。
環境省のレッドデータブックでは、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は40~100センチくらいである。
葉は長さが4~7センチくらいの細長い卵形である。
縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~8月である。
秋の七草の一つだが、むしろ真夏が盛りである。
花は先が5つに咲けた鐘形である。
咲き始めは、花粉のついた雄しべは雌しべの花柱にくっついている。
花柱に花粉をつけ終わると雄しべはしなびる。
花柱の花粉が昆虫に持ち去られると、先が5つに裂けて柱頭が現れる。
花の色は濃い青紫が基本だが、園芸品種には白や淡い紫、淡いピンクなどがあり、半八重咲きのものもある。
英名は蕾の膨らんだ姿から連想してバルーンフラワー(Balloon flower)という。
なお、根を生薬で桔梗根(ききょうこん)といい、去痰、鎮咳などの薬効がある。
俳句の季語は秋である。
写真は7月に昭和記念公園で撮った。
学名:Platycodon grandiflorum


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# by hana_haiku | 2007-08-19 15:20 | 秋の俳句

男郎花〈オトコエシ〉

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男郎花対を願いて花開き

男郎花〈オトコエシ〉はオミナエシ科オミナエシ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、日当たりの良い草地や林の中に生える。
名の由来は、女郎花(オミナエシ)と対比させてつけられたもので、花の色が白く地味で茎や葉は女郎花(オミナエシ)より大きく、男性的な感じがするというところからきている。
高さは50~100センチくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
下部につく葉は羽状に裂ける。
開花時期は8~10月である。
茎の上部で枝分かれをして、散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、白い小花をたくさんつける。
1つ1つの花は合弁花で、先が5つに裂けててる。
雄しべは4本、花柱(雌しべ)は1本である。
俳句の季語は秋である。
写真は7月に都立薬用植物園で撮った。
学名:Patrinia villosa


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# by hana_haiku | 2007-08-16 05:51 | 秋の俳句

女郎花(オミナエシ)

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誰忍び風にたゆたう女郎花

女郎花(オミナエシ)はオミナエシ科オミナエシ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山野や土手などに生える。
草丈は60~100センチくらいである。
葉は向かい合って生え(対生)、羽状の切れ込みがある。
開花時期は7~10月である。
茎の上部で枝分かれをして散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、黄色い小さな花が群がり咲く。
1つ1つの花は合弁花で、先が5つに裂けている。
裂片の先は丸い。
女郎花(オミナエシ)は秋の七草の一つであり、万葉集にも登場する花である。
薬用にもなり、解熱や消炎の効果がある。
俳句の季語は秋である。
写真は9月に白馬五竜山野草園で撮った。
学名:Patrinia scabiosaefolia


花図鑑
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# by hana_haiku | 2007-08-15 06:32 | 秋の俳句

狗尾草(エノコログサ)

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猫じゃらし見上げる空に雲白く

狗尾草(エノコログサ)はイネ科エノコログサ属の一年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、荒れ地や道端、畑などに生える。
海外でも、温帯地域に広く分布する。
草丈は40~70センチくらいである。
葉は線状の披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉には両面ともに毛は生えていない。
開花時期は6~9月である。
子犬の尾に似た緑色の花穂をつける。
穂の長さは3~6センチで、直立していて大きく垂れることはない。
名の由来は「いぬころ(子犬)+草」で、穂の形が子犬の尻尾に似ているからきている。
また、猫じゃらし(ネコジャラシ)とも呼ばれるが、これはこの穂で猫をじゃれさせて遊んだことに由来する。
英名はフォックステイルグラス(Foxtail grass)である。
俳句では「狗尾草」や「猫じゃらし」が秋の季語である。
学名:Setaria viridis


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# by hana_haiku | 2007-08-14 08:59 | 秋の俳句

露草(ツユクサ)

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膝折りてひそと露草眺めおり

露草(ツユクサ)はツユクサ科ツユクサ属の一年草である。
日本各地に分布し、やや湿った空き地や道端などに生える。
草丈は20~30センチくらいである。
節から根を出しながら枝分かれして広がる。
葉は笹の葉のよような形をした広い線形で、基部(葉の根元)は茎を抱いている。
色はやや淡く、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6~9月である。
二つ折れになった苞の間から青色の花が次々と咲く。
花は一日花である。
早朝に咲き出して、午後にはしぼんでしまう。
3枚の花びらのうち2枚が大きい。
残りの1枚は小さな白い色をしている。
雄しべは6本ある。
そのうち2本が長く、花粉を出す。
残りの4本は黄色くて目立つが、花粉は出さない仮の雄しべである。
全草を乾燥させたものを鴨跖草(おうせきそう)といい、生薬である。
解熱、利尿、解毒などの薬効がある。
蛍草(ホタルグサ)、青花(アオバナ)、帽子花(ボウシバナ)などの別名がある。
「万葉集」や「古今集」にも月草の名で登場する。
俳句の季語は秋である。
写真は9月に白馬高原で撮った。
学名:Commelina communis


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# by hana_haiku | 2007-08-12 10:32 | 秋の俳句